IoTとは? IoTバケツを例に解説。
どうも、ITコンサルタントのShoheiです。
IoT、最近よく聞きますね。
コナンの映画でも、IoTが取り上げられててびびりました。コナン周りの技術発展の速さたるや。彼ずっと小学生なのに...。
今日はそんなIoTについて、身近な例を使って妄想を膨らませながら解説して見たいと思います。
IoTて何?
Internet of Thing(インターネットオブティングズ)の略ですね。
oだけ小文字なのは、前置詞・接続詞・冠詞・副詞等、あまり深い意味がない単語については小文字にしがちな傾向があるからです。
SaaSもそう。Software as a Service。だからaは小文字なの。まぁこれはただのただの文化です。
さぁ肝心の中身ですが、一言で言うと、
「今までInternetに繋がっていなかったものをInternetにつなげちゃったぜベイベー」です。
注意して欲しいのは、それ以上でも以下でもないこと。
就活生等、さわりだけ勉強しちゃった人は、それ以上のことを妄想しがちですが、IoTの意味するところはそこだけです。
今日は、ビジネス効率や実装方法等全く考えずに、ただの妄想でIoT事例を作りながら、IoTとその周りの技術についてざっくり解説して行きましょう。
釣りバケツをIoT化 〜とりあえずIoT化してみた〜
例はなんでもよかったんですが、なんとなく釣りを例にしてみましょうか。
この例では、釣り好き父さんの、釣りバケツをIoT化してみましょう。
バケツにSIMカードをさし、インターネット接続可能にしてました。これで終わりです。IoT化できました。
「え、これで終わり?何かすごいことが起きるんじゃないの?」と思われた方。何度でも言いますが、モノ(Things)をインターネット(Internet)につなげたらそれで終わりなんです。それ以上でも以下でもありません。
とはいえ、今はなんとなくバケツが通信機能をもっただけで、何一つ嬉しさがないので一工夫だけ加えて見ましょう。
釣りバケツをIoT化 〜お父さんの釣れ具合を家から確認できるようにしてみた〜
さっきのに、二点だけ機能を加えます。
・バケツの重さ情報を送信できる機能をつける
・現在のバケツの重さを、スマホでインターネットごしに確認できる機能をつける
これにより、家でお腹を空かして待っている子供が、手持ちのスマホからお父さんの魚釣り状況を把握できるようになりました。
ポイントは、今まではスマートフォンでお父さんがわざわざ伝えてた情報を、バケツが直接情報を伝えるようになった。ここが肝です。
インターネットにモノが直接繋がってくれたからこそ実現できるようになったことですね。
さて、ちょっとずつ高度にしていきましょう。
釣りバケツをIoT化 〜クラウド上に情報を溜め込み、魚がいたどれだけ釣れたかのグラフを家から見れるようにしてみた〜
サーバであればなんでもいいんですが、せっかくなのでバズワード、クラウドを使いましょうか(クラウドの説明記事はこちら)。
加えた変更は以下です。
・バケツの重さ情報をクラウド上のサーバに送り、サーバ上に情報を蓄積する
・サーバをWebサーバ(Webサーバ説明記事はこちら)として公開し、URLをいれると、そのバケツの重さ情報をグラフで確認できるようにする
これによって、お父さんのバケツの重さに関する情報が示されたグラフを家から確認できるようになりました。どのタイミングでよく釣れたのかも見える化されました。
さてさて、家から見える情報が有益になってきて、少しずつ面白くなってきたのでは?
あと2段階だけレベルアップさせてみましょうね。
釣りバケツをIoT化 〜魚がよく釣れる場所と天気を見える化してみた〜
今度は、このIoTバケツを色んな人に配って、どこが一番釣れやすいのかを見える化してみましょう。変更点は以下。
・IoTバケツから、位置情報も加えて送るようにした
・IoTバケツをお父さんの釣り友達100人に配り、使ってもらった
・クラウド上のサーバで位置情報を受け取ったら、その場所の天気を表示するようにした(天気は位置情報を使ってお天気サイトを自動で検索。その場所の天気情報を取得するようにした)
・Webサイトにアクセスしたら、地図上に天気情報と、各バケツの重さ情報(釣れ具合)を表示するようにした
これにより、お父さんの状況に閉じない、釣り場全体に関する情報がクラウドに集約されるようになりました。そしてそれはWebサイトに表示されるので、全体の傾向を容易に把握することができるようになりました。
これによってお父さんにラインで情報を聞く以上の、データを集約することによる恩恵を得られるようになりました。
釣りバケツをIoT化 〜最後はAI連携〜
さて、IoTバケツもちょっとずつ有益な情報を発信するようになってきましたね。
最後はバズワードぶっこみ。AI連携です(AIの解説はこちら: Kohei記事)。
絵がぐちゃぐちゃになってきたので一旦シンプルにしますが、変更点は以下
・IoTバケツから、バケツの中の写真がクラウドに送られるようになった
・クラウド上のサーバにAI機能を持たせ、写真から、何の魚が何匹いるか判定できるようになった
・"アジってのはこれが正解ですよ"という情報を、お魚図鑑サイトから参照 めきるようにした ※この意味がわからなければ上記のAI解説ページを参照ください
ここまでいけば、このアプリもかなりゴージャスになりましたね。
どこで何がどれだけ釣れるか、リアルタイムに見れるようになりました。
魚釣りする人が喉から手が出るほど欲しい情報だったりしますね。
例えばこれを、アプリにして、有料会員制にしたり、広告をつけたりすれば、ちょっとしたビジネスになったり?
おまけ: エッジコンピューティングとは
細かいことは書きませんが、最近はエッジコンピューティングという言葉も流行ってきています。
端的にそれは何かと言うと、この例のように情報処理を全てクラウド上等で集約して行うのではなく、よりバケツに近い位置にて処理を行うやり方。具体的には地域ごととかにサーバを立てたりして、データ処理をした上で情報を集約して行くようになります。
わざわざ画像を送ってクラウドで処理するのではなく、"マグロ"という処理結果だけ送るのです。
全てクラウドでやると、都度大きなデータの通信が発生しますし、クラウドに負荷も集中します。IoTバケツの近くで一旦情報を集約して、結果だけ送ろう、という考え方です。
いわばこれは分散と集約のポリシーにまつわるもの。IT界隈ではどこでもこの概念はでてきますが、IoTが流行り始めてから、よくこの言葉を聞くようになりましたね。
まとめ
IoTについて説明しました。所詮、モノをインターネット(場合によっては別のネットワーク)に繋げる、それがIoT。
その情報処理の過程でAIだとかクラウドがセットで出てくることはありますが、IoTの定義自体を見失わないようご注意ください。
今回はここまでー。コメントや感想お待ちしてます🌟