IT社員3人組によるリレーブログ

某IT企業に勤める同期3人が、日常で思ったことを記録していきます (twitter: @go_mount_blog)

Apigeeとは?【APIを管理しよう】

どうも、こんにちは。Keiです。

最近は台風が来まくったり、異常な熱さだったりと刺激的な日々が続きますね。

 

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本日は、最近企業でも導入が進んでいるApigeeについて書いていきたいと思います。

 

は?Apigee?初めて聞いたわ?

 

って人もいると思うので、Apigeeとはの部分について説明します。

 

APigeeについて

ApigeeとはApigee社(2016年にGoogleが買収)が提供している統合的なAPIの管理プラットフォームのことです。

そもそもAPIってよく聞くけどわからん、って人にとってはこの記事は地獄のようなものになってしまいますよね。

わかっている人も APIについて改めて見つめなおしてみましょう!

 

 APIとは

 APIはApplication Programing Interfaceの略で、サービスや機能を使いやすい便利な形(インターフェース)で外部に公開しているものです。Web APIなど、APIを提供しているサーバにHTMLリクエストを送り、それに対して結果が返ってくるようなAPIの形態

がわかりやすい例です。

 

具体的な例を見てみましょう。

 

Open whether MAP

これは世界中の天気を返してくれる機能を提供しています。場所を指定してHTMLリクエストを送信すると、そこの天気が返ってくるAPIを提供しています。

無料のプランと有料のプランがあり、有料のプランだと1分間のコール数(HTMLリクエストを送る回数。ようは使えば使うほどお金とるよってこと)の制限が大きくなります。

例えば、スキーのゲレンデのWebページで天気を表示したい場合、1時間ごとに更新するのかリアルタイムで更新するのかによって、コール数が変わってきます。

 

openweathermap.org

 

 

 Facebook/Google認証

これはみなさんも一度は使ったことがあると思いますが、ユーザを作成してログインが必要なアプリやWebページで、FacebookGoogleのアカウントを使うことができるというものです。これも、FacebookGoogleが提供している認証のAPIを別の企業が利用してユーザに提供しています。

 

 Apigeeとは

 さて、本題に入りましょう。

APIを公開する企業が増加し、ユーザや企業は自分たちで1から機能を作成しなくとも、 APIを組み合わせて利用することで簡単にシステムを構築できるようになりました。

 

ここで、ApigeeはAPIを公開する側にメリットをもたらすサービスなのです。

先ほどの天気を取得するAPIのように、読み取り専用の情報(オープンデータ)を提供している企業は非常に多いですし、天気や気温など様々なAPIを公開しているとその管理も面倒になってきます。

 

また、APIを公開しているということは、DDoS攻撃のようにWebからの攻撃にさらされる危険があるということです。特に読み取り専用でなく、書き込み等の変更作業が可能となるAPIを提供している場合はセキュリティもしっかりしていないと、データの不正アクセス、最悪の場合は漏えいにもつながりかねません。

 

そして、APIの使用料をとっている場合はAPIのユーザ別のコール数やマネタイズの部分も気になってきますよね。

 

これらのAPIへの要望を統合的に管理できるのがApigeeというサービスなのです。

Apigeeのダッシュボードはこのようになっています。

 

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Apigeeでは、簡単なAPIであればこのダッシュボードでポチポチ設定をするだけで簡単に作成することができます。

エンドポイント(APIを使うためのURL。このURLを参照することでAPIを使うことができる)の作成も行ってくれます。

 

 APIの今後は?

さて、Apigeeの簡単な説明は以上となりますが、今後のAPIをめぐるWeb業界はどのようになっていくでしょうか。

 

Apigeeはシステムをより素早く、効率的に作成するために複数の既存サービス(API)を組み合わせるマッシュアップ型の思想が普及した現在の流れに乗ったサービスです。

 

もちろん、APIの運用面でもApigeeは非常に大きな効果がありますが、経営にとっても何百とあるAPIのどれを伸ばしてどれを廃止することで収益性に絡めていくかは、重要です。

 

現在、ビッグデータのような膨大な情報を分析してそこから示唆を出していく作業はIT業界では当たり前になっています。APIも同様で、アクセス数などの情報の見える化をして、分析をすることで収益に結び付けることは当然です。Apigeeはこの時代の流れに乗る非常に興味深い統合プラットフォームと言えるでしょう。

 

現在、Googleが買収したApigeeはGartner Magic Quadrant for Full Life Cycle API Managementにおいて、3年連続リーダーのポジションを獲得しています。

今後はGoogleが持つGCPGoogle Cloud Platform)と連携し、Apigeeで収集したデータをAIで分析したりできるようになっていくのではないでしょうか。

 

さて、今回はApigeeとAPIの今後について話していきました。

また次回。