脳は口ほどにモノを言う?~ニューロマーケティングとは~
どうも、Koheiです。
今週のジャンプの呪術廻戦の掲載順の高さに驚いてます。
さて、今日は面白い記事があったので
一つ紹介したいと思います。
中身を読むのが面倒な方はこちらのヘッダー文を
株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:本間 洋、以下:NTTデータ)、および株式会社NTTデータ経営研究所(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:川島 祐治、以下:NTTデータ経営研究所)は、株式会社リクルートコミュニケーションズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:清水 淳、以下:リクルートコミュニケーションズ)と、広告クリエイティブ効果予測ソリューション「NORCS(ノークス)」を3社共同開発しました。
「NORCS」の特長は、脳科学と人工知能技術を組み合わせることで、広告への反応を予測できる点です。これまで難しかった広告クリエイティブの効果を、定量的に予測することを実現しました。
2018年7月より、リクルートグループの一部のテレビCMの制作プロセスに導入し、精度・有効性の検証を行います。
なにやら脳科学×AIでその広告を見たときの反応を予測できるらしいです。
これから精度・有効性の検証を行うらしいですが、人のリアクションを人工知能で再現できるようになると、かなり人間っぽいコンピュータが作れそうな感じがします。
図を見てみると、TVCMの映像データ&脳活動のデータを学習データに広告の測定結果を正解データとして揃えて効果予測モデルを作っているようです。
この統計モデルについてもいろいろ気になるところですが、今回は脳活動データ×TVCMデータの部分に焦点を当ててみます。
ユーザのニーズをいかにくみ取るか?
みなさんは、とある新商品の企画担当だとします。
今やモノやサービスが溢れる時代。適当な商品を作っても売れません。
世の中のお客さまがどんな商品を欲しているのか調べて、うまくニーズに合致した商品を企画したいです。
さて、どうやってお客様のニーズを調査しましょうか?
例えば、アンケートを作って、配って回答してみます。
しかし、回答率は50%未満、回答内容を見ても無回答もちらほら、結局お客さんが何を考えているかは漠然としかわかりません。控えめなユーザは、率直な意見を書いてくれません。
こんな曖昧な結果でいいんだろうか。。。もっと本音が知りたい。。。
悩んだあなたは「アンケートを書く」という行為に着目します。
アンケートを書くという行為の前には、その人の感情や意識が混ざり言語化されてようやくoutputされます。
じゃあ、言語化される前の脳が思考している状態をとれば本音が見えるんじゃね?
話しがぶっ飛んでる気がしますが、引用した記事では本気でこれをやろうとしています。
脳は口ほどにモノを言う?
脳の情報をダイレクトにとることができるとこんなメリットがります。
・言語化する前の無意識化の本音がわかる
・言葉では表現しきれない微妙なユーザの感情が読み取れる
え、そんなの脳の情報から計測できるの?
って思うかもしれませんが、
例えば、脳波で有名なα波といったものを計測すればその人がリラックスしているのか?計測することができます。
近年ではfMRIという磁気を使った脳血流を計測し、どの部分が活発になっているかを見ることで快・不快といった感情から恋愛感情まで測定可能と言われています。
(世の中いろんな研究論文が出ています。。。「fMRI 感情」とかでググるといろいろ出てくるので興味ある方はぜひ見てみてください)
このように消費者の脳反応を計測して、脳科学に基づいて消費者心理を読み取ってマーケティングに応用しようという営みをニューロマーケティングと言われています。
まあ、毎度MRI取るわけにはいかないのでまだまだハードルは高い面もありますが
今回の記事のようにあらかじめ脳活動に紐づく広告データがあれば、ある程度ニューロマーケティングに近いものは作れそうです。
また、脳波やfMRIだけでなく、目の動きやその人の表情も合わせて計測することでより正確なデータになると言われています。
脳活動パターンの解読技術を活用する実証実験により、動画広告・コンテンツの評価で効果を確認 | NTTデータ
もう3年前の記事ですが、着実に脳データ×マーケティングの動きは進んでいそうですね。
あのフリスクの動画も脳波を使ってリサーチしていたらしいです。。。
脳すらもデータとしてAIに扱われる時代
さて、今回はニューロマーケティングという分野について書いてきました。
これから一層その人のホンネを引き出すために脳情報を活用する営みが活発化していきそうですが、一方で、脳情報を計測することで、その人の隠しきれないホンネが出てしまうということもあり、個人情報保護や倫理の面でまだ難しい課題を抱えています。
無意識化の情報がわかってしまうという点は少し恐ろしく感じる点ですが
魅力的な商品が世の中にたくさん生まれていくほうに繋がるとうれしいと思いつつ、
この脳科学系の分野は今後も情報を集めていきたいと思っています。
ではでは