IT社員3人組によるリレーブログ

某IT企業に勤める同期3人が、日常で思ったことを記録していきます (twitter: @go_mount_blog)

論理を武器にしよう〜ロジカルシンキング実践

どうも、ITコンサルタントのShoheiです。

Googleスマホ、Pixel 3が最近すごく気になっています。

 

さて、今日は前回の続編として、ロジカルシンキングの実践編に入っていきましょう。

 

これまでのおさらい

前回記事では、ビジネスにおけるメッセージについてお話ししました。

"課題"・"答え"・"相手に期待する反応"からコミュニケーションがなり、さらに答えは"結論"・"根拠"・("方法)")からなることを説明しました。

何故あなたのメッセージは響かないのか (ロジカルシンキング/ビジネスコミュニケーション) - IT社員3人組によるリレーブログ

 

また、いくつか前の記事では、MECEについて解説をしています。

重複なく、漏れなく、ずれなく、を実現するためのアプローチ手法ですね。

本質理解とMECEアプローチ (ロジカルシンキング入門) - IT社員3人組によるリレーブログ

今回のお話

今回は、"課題"に対する"答え"を論理的に導くための手法について説明します。

なお、前回同様ですがここでの解説は以下の本から得た知識を元に記載しています。

 当たり前ですがこの本で書かれていること全てを書くことはできませんし、すっ飛ばしている部分も多くあります。

ここでの話はロジカルシンキングを考える上でのとっかかりとして利用し、より詳細な理解には、この本や他の本をご自身で読んで理解し、練習を重ねることをお勧めします。

ロジカル・シンキング (Best solution)

ロジカル・シンキング (Best solution)

 

論理の基本構造

まずは、論理構造の基本について説明します。以下をご覧ください。(図は本を元に作成)

f:id:go-mount:20181017213551p:plain

いきなりなんのことだ?という状態かと思いますので、上から説明しつつ、ポイントをあげていきます。

ポイント①

まずは課題に対応した結論を書きます。一番上の矢印のことですね。

「修学旅行でどこにいくべきか」という課題に対して、「京都にいくべきです」と答えること。「修学旅行は怪我等に備え保険に入っていることが重要である」という見当違いのものではアウトです。

ポイント②

答えである「京都にいくべきです」に対して、"Why So?(なんでそうなん)"と聞かれた時の答え要素が、下矢印の先、A,B,Cに記載されています。具体例は後ほどだしますが、その理由だったり、考察に用いた要素がABCに記載されます。

逆にABCから答えに戻る上矢印は、"So What(だからなんやねん)"という関係になっている必要があります。

 

f:id:go-mount:20181017214322p:plain

ポイント③

"Why so?"で展開される要素たち(ここだとABC)は、MECEの関係にしてやりましょう。

これも後ほど具体例で解説します。

補足

  • Aをさらに掘り下げる場合、Aに対してもう一度Why Soを考え、a-1,a-2,a-3を出します。答えをレベル1、ABCをレベル2とすると、a-1...はレベル3と呼ばれます(レベルは、難易度ではなく、階層を示すレベルです)
  • ABCと記載していますが、要素は3つでなくてもいいです。
  • 階層数に決まりはありません

論理パターン

基本の論理構造は上述の通りです。実際には、論理は二つのパターンに分けられます。

読者は「この基本構造で、本当にすべてのケースに対応できるのか?」と考えるかもしれない。答えはイエス。ただし、実際に論理構成する時には、2つの論理の基本パターンがあり、それを使い分けたり、組み合わせたりする。基本パターンは、「並列型」「解説型」の2つだ。

以下、一つずつ解説していきましょう。

並列型論理パターン

これは、先ほどの図の通りです。(図は本を元に作成)

f:id:go-mount:20181017215846p:plain

やり方としては、課題が与えられて、MECEアプローチでABCを考え、結論を導き出す、といったところです。

例を書きましょう(課題・結論・考察要素は全て本を参照して作成。簡易化のため少しだけ言葉を簡易にかえています)。

f:id:go-mount:20181017222302p:plain

MECEの4Cフレームワークを使って、4つの観点から不良品問題による影響を分析しています。その結果、記載の結論に至っています。

4Cで事態を多面的に考察していくあたり、The MECEて感じですね。

 

この例では難しいですが、他のフレームワークとして、4P(Product/Price/Place/Promotion)や、都市部/地方、質/量、事実/判断なども、有名なMECEフレームワークです。

解説型論理パターン

続いて、解説型。以下をご覧ください。(図は本を元に作成)

 

f:id:go-mount:20181017215653p:plain

え、事実・判断基準・判断内容、これMECEなの?って僕も思ってましたが、上に記載したように、「事実/判断」はMECEアプローチになります。客観的事実とそれ以外、という排他的分け方ですね。判断基準も含めちゃうのは厳密なMECEかというとちょっと怪しいですが。

 

事実から判断を導く、という流れがあるので、この場合は矢印がついてフローっぽくなっています。

例をあげましょう(課題と、事実から判断に向けた考察の進め方部分は本と同じやり方を使っています)

f:id:go-mount:20181017224026p:plain

プレゼン等のときにこの図を話すかどうかは別問題ですが、思考のプロセスの中でこういう構造を思い浮かべると、なかなかクールに考察できますね。

まとめ

超ざっくりですが、論理の型について説明しました。

個人的には、本でこの理論を知った時は目から鱗で面白かったです(特に解説型)。

より詳細に理解を深めたい方は以下の本をお勧めします。

ロジカル・シンキング (Best solution)

ロジカル・シンキング (Best solution)